宮城県石巻工業高等学校同窓会
 
お知らせ
 学校長挨拶

宮城県石巻工業高等学校 校長 大高和義

 石巻工業高等学校同窓会の皆様には、平素より本校の発展のために物心両面から温かい御支援と御協力をいただいておりますことに、厚く御礼申し上げます。また、職員の懲戒事案に際しては、御迷惑と御心配をかけまして大変申し訳ございませんでした。今後このようなことが起きないように全職員で綱紀粛正に取り組んで参ります。私は、第23代校長を拝命いたしました大高 和義と申します。長きにわたり築いて来られた伝統を重んじながらも、その時代々々のニーズに応じた変革を重ね、昨年度には創立60年を迎えた石巻工業高等学校の一員となることができましたことは大きな喜びです。
 ここ3年間、学校現場においては、新型コロナウイルス感染症の影響を受けながら教育活動に取り組んでまいりました。今年度は、ようやくコロナ禍の制限も廃止され、保護者、卒業生の皆様にも多く来校いただくことができ、同窓会総会を始め、体育祭や石工祭も4年ぶりに実施することができました。体育祭や石工祭では、全生徒が石工に入学して以来初めての学校行事ということもありどこかたどたどしいところもありましたが、生徒全員がクラスの目標に向かって行動する姿を見て学校行事を立派に作り上げることのできる頼もしい生徒たちであると感じました。進路状況につきましても、就職希望者の内定率100%を継続しており、難関と言われる企業への就職も果たしています。そして、進路選択の幅拡大のために進学を希望する生徒のニーズに応えるべく今後も丁寧な指導をして参ります。
 しかし、新型コロナウィルス感染症が収束に向かっている中で、能登半島地震や世界では大陸や中東での紛争,持続可能な開発目標等は,私たちの生活様式が大きく変わろうとしています。これからは,世界が一丸となって新たな課題を解決することが求められてきます。既存の知識をたくさん持っていることだけで、課題を乗り越えることのできた時代は終焉を迎えているといっても過言ではありません。
 新型コロナウイルス感染症が猛威を振ったことで、社会では,急速に様々な変化が起りました。デジタル化が進み、遠隔授業やテレワークまたコンピュータスキルを武器にした若者が,起業して便利なアプリケーションソフトを開発したり、AIを駆使してDX化が進むなど,社会全体の発展と幸福のために,今までに無い技術で新たなことが次々と実現しています。
 これからの時代は、グローバル化の進展や技術革新が急速に進み、予測が困難な時代と言われています。このような時代においては、よりよい社会や人生を自ら切り拓いていく力が求められています。本校は、校訓「堅忍不撓」を根幹に据えた学校づくりを推進するとともに、学校経営方針の「工業技術者として地域社会の発展に貢献する人材の育成」、「自ら考え、物事を正しく判断し、意欲的に行動する誠実で思いやりのある人材の育成」を掲げ、教職員が一致団結し、有為な人材育成に精進して参ります。
  結びに本校同窓会の益々の御発展と皆様の御健勝を祈念し、御挨拶といたします。